あの時決めたことを今大切に繋いでいく
今日は3月11日
あちらこちらで「あれから10年」と言う言葉を目や耳にしますが、この10年での変化はとても大きなものでした。
東日本大震災が起きて、いつ何が起こるかわからないということを思い知った10年前。
あの時何もできないもどかしさに押し潰されそうでどうしようもなかったところに「一緒にできることをしよう」と声をかけてくれた仲間がいました。
その仲間の仲間は被災し友を亡くし、自分も被災して大変な中、周りの人の心に耳をかたむけ、できることを片っ端からやって、周りを巻き込みながら笑顔を届ける人たちでした。
そんな仲間たちと「今できること」として、それぞれ考え動きました。
現地で必要なもの聞いてきたからみんな集められるか?OK!聞いてみよう!
SNSの力を借りながら色んな方からご連絡をいただき、届けてもらったり、チャリティーライブやフリマをして支援金を集めたり。
あの時たくさんの方が声をかけ合って助け合ったことが、私の心を熱く燃やしたのでした。
震災から少し時が経ち、被災地に物資は届くようになったが、気持ちの面がついていかない。そんな声を聞いて、小さなことでもいいから笑顔になってほしい。と思いついたのが、ちびっ子にお菓子をプレゼントしよう!でした。
食事などは避難所で平等に対応されているため、お子さんを中心にお菓子(駄菓子)をプレゼントならできそうだ。そうして保育仲間や様々なご縁で繋がった仲間と「 #笑顔を届けるプロジェクト」を立ち上げ、お菓子詰め詰め隊というボランティア仲間で集まり、メッセージカードと駄菓子を詰め詰めして現地へ行かせていただきました。
現地ではお子さんだけでなく、大人にもお年寄りにも手渡してお話しをさせていただきましたが、おばあちゃんがとっても喜んで下さったのが印象的で、今でもあの体育館の避難所を思い出します。
・・・
あれから10年。
あの時ひとつの目標を決めました。
何かあった時に助け合える場になりたい。
そんな場所を作りたい。
それからカフェを開く夢に向かいだしたのでした。
あれから10年後の今日、私は自分のお店でお客様とお話しをしながら地域の中で過ごしています。
そして、食を通して日々の暮らしの中に「おいしくたのしく」
当時と変わらない想いで「お菓子で笑顔に」という笑顔を届けるプロジェクトは私の中に生き続けています。
命あるかぎり
もっと生きたかった、夢を叶えたかった方たちの代わりにはなれないけれど、できることを叶えていきたいと思います。
そうそう、こないだの地震の時に宮城にいらっしゃるお客様とやり取りをしていて、毎月11日に防災袋の中身(非常食など)を見直すようにしていますよ!というお話しを聞いて、私もそうすることに決めました。
毎月11日って思ったら、忘れないですからね。
いつ何が起こるかは誰もわからないから、自分自身も周りの方も守れるように備えていきましょう。
これから10年はまだまだ未知ですが、未来のために何ができるか今一度考える日となりました。
被災地へ想いを馳せて、一日も早い復興を願っています。
2021.3.11
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